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お子様と一緒にお母様の参加を推奨している私ですが、あるお母様より「筆ペンから始めてみたい」というご要望がありました。
私の教室ではお母さんたちは、競書の規定課題と智永の真草千字文の臨書を入門時の課題として取り組んでいます。毎月競書の規定課題を出品することはペースメーカーになります。段級位は会派ごと、競書誌ごとに違いますからあくまで目安でしかないのですが、段級位という目標の設定がないとなし崩しになってしまうのが現実なので…ただし競書の課題だけでは足りないので、しっかりと一冊の法書(※法帖と同意。書道において古人の書蹟のうち、保存・鑑賞・学書用に供するために仕立てられたもののこと)に向き合ってもらうようにしています。規定課題への取り組みと臨書の2本立ての方針を打ち出してまさにその定着をはかっているところなのですが…
筆ペン…(@_@;) 筆ペン 筆ペンねぇ…
筆ペンというのはすぐに使えて片づけも手入れもいらず楽ですが、筆先のききが悪いし、面白味のない線質といい、味わいのなさといい、、筆にあって筆にあらぬもの
私もそこに筆ペンしかなければやむなく使いますが、筆ペンでなにができよう…
そんなもので四苦八苦練習するぐらいなら 最初から筆で始めようよ…と思いました。しかし、せっかく何かやってみたいと意思表明してくださったのですから…これに応えるのも私の使命。筆ペンで取り組めるもの…を考えました。
かといって、熨斗袋やら宛名の書き方~などという付け焼刃なことは絶対にやりたくないので、じっくり腰を据えて一冊の臨書に取り組んでいただきたい…いつの日か筆ペンをすっと墨と筆にスライドできるもの…ということで
小野鷲堂 三體千字文 をチョイス。
これなら筆ペンでも様になるかなと思いました。ついでに千字文の言葉の意味も書いてあるのが読み物としてもいい。
筆ペンは、呉竹・美文字完美王をおすすめ(私も急な添削や名入れにはつかっています)楷書ならこれでいけそう 試しにかいてみたらけっこういけます。これはこれでとっかかりとしては面白いかも…(あくまで最初の一歩です)
さてこの試み、今後の成果はいかに…
やってみて意外によかったらそれは新たな取り組みだし、だめならだめで変えていきます。
ご要望にはフレキシブルに対応していきたいと思います!…できる限り(;^ω^)